設置するときの注意点

いろいろな給湯器について紹介してきました。
これらの給湯器を正しく使いこなすために、機種ごとの注意点について紹介しておきます。

まず、ガス給湯器についてです。
ガス給湯器は大抵屋外に設置されることが多いです。
ですから、機会をビニールで覆ったりせず、また、洗濯物が触れないように注意して設置するようにしましょう。
また、冬場は凍結にも注意しておください。乾いたタオルで給水管を覆うなどするといいでしょう。

電気温水器の取り付けを自分で行おうとする人も中にはいるようです。
確かにただでさえ本体が高いのですから、すこしでも安く抑えたいと考えるのはわかります。
ですが、電気温水器の配線工事には知識や技術、道具が必要です。これらが不十分だとせっかくの高い機器を満足に使えない場合があります。
必ずプロの取り付け業者に依頼するようにしましょう。

最後に灯油給湯器についてです。
石油給湯器は灯油をためる大きなタンクがついています。
このタンクのための十分なスペースを確保する必要があります。
それから、灯油が燃焼するときの臭いや騒音についても留意する必要があります。
隣の家に迷惑をかけたりすると裁判沙汰にまで発展する可能性がありますので十分注意してください。

Read More

エコな給湯器

エコ給湯器といって熱効率を高めた給湯器も近年ますます注目を集めています。

エコキュートは電気温水器の熱効率を上げたタイプの機種で、各メーカー共通でこの名称を使用しています。
ヒートポンプといって待機の熱を回収することで効率よくお湯を沸かせるようになっています。消費する電力の3倍のエネルギーを出すことができるのだそうです。ですから、通常の電気温水器よりもすくない電気代でお湯を沸かせます。

電気温水器だけではなくガス式にもエコジョーズというものがあります。また、石油ならエコフィールがあります。
この2タイプは潜熱回収という方法で熱効率を高めているものにあんります。

これまでの給湯器ではそのまま放出されていた排熱が2次交換機で再び回収されて再利用されることで、ガスや石油を節約できるというわけです。
ちなみにエコジョーズとエコフィールの熱効率は95%です。

これらの給湯器を比べるとどれも良さそうなのでどれが一番お得なのか選ぶのが難しくなります。

熱効率だけで単純に考えた場合にはエコキュートの3.0という数字が一番大きいです。消費する電力以上のエネルギーを作り出すのですから、これはすごいですよね。

しかし、エコキュート全体で考えてみるといくつか問題があります。
エコキュートは深夜に一日分のお湯を沸かすため、時間経過による放熱ロスが大きいということが詩的できるのです。これを含めて考えると熱効率は1.9ほどに下がります。また、送電ロスの大きい電力では発電所からの総合エネルギー効率は70%にまで低下してしまうという指摘もあります。

Read More

石油給湯器

石油給湯器も根強く人気があります。
昔はまとめてお湯を沸かす貯湯タイプが多かったのですが、最近はガス給湯器と同じように瞬間式のものが出ています。ガス給湯器と同じようにお湯を出せるようになりました。

石油給湯器は1970年代のオイルショックを機に減少傾向にあります。しかし、そこから瞬間式やサイズのコンパクトな製品が作られるようになって再び人気が返り咲きました。

最近では壁掛けタイプのものも発売されています。ご家庭の設置したい場所に合わせてタイプを選ぶことができます。

石油給湯器に使用する灯油はファンヒーターに使うのと同じものです。ガソリンスタンドや巡回販売で購入することができます。
大体80l~190lの灯油タンクを設置する必要があります。

石油給湯器のメリットはまずなんといってもそのパワフルさです。
エコ志向が高まる現在でも石油給湯器がなくならないのはこの点に理由があります。使い勝手もガスと変わりがありませんので寒冷地でよく使用されています。
また、本体価格が安いのでランニングコストにも優れています。

メリットが有る分デメリットも存在します。
デメリットは排気の臭いと作動音です。
作動音はガスや電気でも多少あったりしますので地域住民に気を配れはそこまで問題ではないかもしれません。
しかし、臭いは気になる人にとっては気になるでしょう。

また、灯油タンクの設置場所確保や定期的な給油が必要になるという点も弱点です。原油価格にもコストが左右されます。

Read More

電気給湯器

ガスに続いて最近じわじわと広まってきているのが電気給湯器です。
電気給湯器の特徴は深夜電力でお湯を沸かすところです。
深夜電力とは電気の使用料が少ない夜中なら電気代が安くなるというものです。この時間帯に日中使用する分のお湯を沸かして給湯費を安く抑えるという仕組みになっています。

電気給湯器のタンク要領は一般的には150l~550lまであります。吸排気や燃料設備などは必要がありませんので地域を選ばずに取り付けすることが可能です。寒冷地でも使用することができます。
最近はオール電化住宅が増えているのでそのような背景で電気給湯器を使用する家庭が増えています。

電気給湯器のメリットはいくつもあります。
熱エネルギーはエアコンと同じ原理で熱エネルギーを生み出します。
ヒートポンプという機能を使って大気中の熱を使っているので電気の消費量も少なくなります。環境にやさしいエコな給湯方法なのです。

また、ランニングコストも大きな魅力です。
ガス給湯器や石油給湯器に比べると安価になるケースもあります。
もちろん、住んでいる地域によってこの辺りは異なりますのでよく調べた上で決定するのをおすすめします。

メリットがある一方でデメリットもいくつか存在します。
例えば、貯湯タンクの設置スペースの問題です。とても大きいのでスペースを確保できる家庭でないと取り付けができません。
また、お湯の勢いが弱かったり、家族が増えたり来客があったりするとお湯が足りなくなってしまうことがあります。

Read More